小国高校3月の様子
令和7年度 卒業証書授与式 ~「挑め、ともに!」を胸に、23名が希望の春へ踏み出す!~
□光り輝く門出の日
令和8年3月1日(日)、度重なる大雪に見舞われ、長く厳しい冬が続いていた小国町にも、ようやく春の兆しが訪れました。窓の外に広がる白銀の景色を、きらきらと輝く太陽の光が照らし、降り積もった雪が少しずつ溶け始める中、令和7年度卒業証書授与式が挙行されました。
今年度、学び舎を巣立つ卒業生は23名。感染症による活動制限がようやく落ち着きを見せ始めた時期に入学し、激動する社会の中で「小国高校ならでは」の学びを自分たちの手で作り上げてきた生徒たちが、晴れやかな笑顔で人生の新たなステージへと歩みを進めました。
□響き渡る校歌の歌声
開式のことばに続き、国歌、山形県民の歌、そして校歌の斉唱が行われました。校歌斉唱では3年間の思い出を噛みしめるように、卒業生の力強い歌声が館内に響き渡りました。小国の豊かな自然を表現している歌詞は、これから故郷を離れる者、この地に残る者、それぞれの胸に3年間の足跡として響いたことでしょう。
□卒業証書授与 一人ひとりが歩んだ3年間の証
本校の卒業式は一人ずつ壇上に上がり、校長から直接証書を受け取る伝統を大切にしています。担任から名前を読み上げられた卒業生は、3年間の成長を感じさせる凛とした返事とともに壇上へと歩みを進めました。山科勝校長から手渡される証書は、単なる一枚の紙ではなく、生徒自身が悩み、笑い、挑み続けた努力の証です。証書を受け取った後の晴れやかな表情からは、一つの節目を迎えた達成感と未来への確かな自信が感じられました。その後、校長、小国町長・仁科洋一様、PTA会長・佐藤勝則様より門出を迎えた皆さんに対して温かい励ましの言葉が贈られました。
□在校生代表送辞 受け継ぐ「挑め、ともに!」の心
在校生代表による送辞では、先輩たちが残した数多くの足跡への敬意が表現されていました。
特に印象的だったのは、昨年度に本校を会場として開催された「第8回全国高等学校小規模校サミット」のエピソードです。『先輩方がどうすれば全国から来る仲間たちに充実した時間を過ごしてもらえるか?を放課後遅くまで必死に議論し、準備に奔走していた姿が忘れられません。手探りの状態から一丸となって取り組み、笑顔で来客を迎え入れるホスピタリティ溢れる姿に、私たちは「挑め、ともに!」の本当の意味を教わりました。』と述べました。
先輩たちの頼もしい背中を追いかけてきた後輩たちは、伝統をしっかりと受け継ぎ、さらに発展させていくことを力強く誓いました。
□卒業生代表答辞 感謝と決意を込めて
3年前の入学式、緊張で静まり返っていた教室の風景から語り始めました。「振り返ってみると、入学当初の想像をはるかに超える濃密で充実した高校生活でした。」と感慨深く述べる姿に23名全員の思いが凝縮されていました。
クラスマッチでの協働を通して学んだ「勝敗よりも大切な仲間との絆」、台湾研修旅行で触れた「異文化の魅力と日本の良さ」、そして3年間寄り添い続けた先生方や地域の方々への感謝。特に、自身の「好き」を形にするために奔走した「マイプロジェクト」の長期に渡る活動が、自分たちを大きく成長させてくれたと語りました。
最後に共に歩んだ仲間たちへ「この23人に出会えて本当に良かった。」という心からのメッセージを送り、保護者へ向けて照れながらもまっすぐな言葉で感謝を伝えました。「18年間、私たちを大切に育ててくれてありがとう。毎日の送迎や、早朝からの弁当作りなど、当たり前だと思っていた日常が、どれほど大きな支えだったか、今改めて感じています。」と語られた等身大の言葉に、すすり泣く声が聞こえ、深い共鳴が会場全体に広がりました。
□旅立ちの時 笑顔と涙
窓から差し込む春の陽光が卒業生の姿を照らす中、3年間の情景を思い浮かべるように「蛍の光」の歌詞が響き渡りました。閉式後、保護者代表の方から教職員への感謝の言葉をいただき退場の時を迎えました。在校生、保護者、来賓、先生方による鳴り止まない拍手の中、卒業生は一列になって体育館を後にしました。涙を浮かべる生徒、晴れやかに笑う生徒、仲間に向かって小さく手を振る生徒、その一人ひとりの表情には、小国高校で培った揺るぎない「自信」と新しい世界への「期待」が満ちあふれていました。
□おわりに 卒業生、地域の皆様へ
23名の卒業生の皆さん、ご卒業本当におめでとうございます。
皆さんがこの3年間、地域の人々の温かさに触れながら育んだ「挑戦心」は、一生の宝物です。これから歩む道がどんなに険しくとも、皆さんの心には共に笑い合った仲間と、いつも応援している母校、そして小国町があります。
最後になりましたが、これまで卒業生を温かく見守り、多大なるご支援を賜りました保護者の皆様、地域の皆様に、厚く御礼申し上げます。小国高校はこれからも、地域と共に歩み、生徒一人ひとりが「主役」となれる学校であり続けます。卒業生の皆さんの未来が、今日の日差しのように明るく、希望に満ちたものであることを、教職員一同心より願っております。
自らの「志」をカタチにする。2学年進路ガイダンス実施
2学年3学期は高校生活の折り返し地点を過ぎ、いよいよ自分自身の進路実現に向けて、歩みを早める重要なフェーズです。今回のガイダンスは単なる情報収集の場でなく「何を学んで社会でどのように生かすのか?」「働く上で大切なことは何か?」などを改めて考え、進路意識を向上させた絶好の機会となりました。
□就職・専門学校志望者~自己を見つめ、伝える力を磨く。~
図書館を会場に行われたプログラムには、就職や専門学校進学を目指す生徒が参加しました。講師として荒生多喜氏(たき未来企画代表)をお招きし、社会人としての心構えからコミュニケーションの基礎まで、濃密なレッスンが展開されました。
社会生活を送る上で必要不可欠な「コミュニケーションの基礎」を学びました。挨拶や傾聴などの基本動作が信頼関係の構築に繋がることを再確認しました。続いて世の中に様々な仕事があることや生活スタイルに合わせた働き方ができることを学びました。生徒は「働くこと」への意欲を高めると同時に自身の勤労観を養いました。
最後に「自分を知り、表現する。」メインプログラムを実施しました。自己PRのポイントを学び、「自分自身の強みをどのように言葉で表現して相手に届けるか ?」を真剣に考えることにより、自らの内面を深く掘り起こし「伝える力」を磨きました。
□進学希望者~オンラインで繋がる「未来」と「今」~
2年生教室および学習室では、進学志望者対象の個別講座が実施されました。株式会社ライセンスアカデミー様に仲介していただき、各生徒が希望する大学や短大等の担当者とオンラインによる双方向型の説明会を実施しました。
志望する学校の担当者から直接話を聞くことにより、ホームページやパンフレットだけでは入手できない情報を得ることができました。対話を通して自分の将来と進路先を再考し、入学後の自分をより具体的にイメージできた機会となりました。
入試の仕組みや求める学生像についても説明がありました。「今の自分に何が足りないか?」を把握し、3年生秋の受験本番に向けた具体的な学習計画を組み立てるための貴重な対話の時間となりました。
□結びに
進路実現への道は決して平坦ではありません。しかし、今回のように企業で実際に面接試験を担当した方や志望校の担当者、学生との対話を通して得た知識・スキル・情報などは生徒たちの確かな糧となったことでしょう。
1年生「国際理解研修」台湾・稲江高級護理家事職業学校とオンライン交流
グローバルな視点を養い、多様な文化への理解を深めることを目的として、1年生を対象とした「国際理解研修」を実施しました。
来年度の研修旅行で訪問予定の台湾・台北市にある稲江高級護理家事職業学校の生徒の皆さんとオンラインで結び、海を越えた心の交流を楽しみました。
□期待と緊張のオープニング
交流前に台湾の大学出身である中村史龍様(留学生寮ハウスマスター)から台湾の歴史・文化・自然や風土・風習などを教えていただきました。
台湾時間9:00、日本時間10:00、パソコンモニターに笑顔で手を振る台湾の生徒たちの姿が映し出されました。少し緊張した面持ちだった本校生徒も、画面越しに伝わってくる相手校の熱烈な歓迎に、自然と笑顔がこぼれました。
両校の代表による挨拶からスタート。本校生徒は小国町の豊かな自然や学校の魅力を堂々とプレゼンテーションしました。
□「中国語×日本語」を織り交ぜた等身大の対話
「中国語」と「日本語」を織り交ぜながら、身振り手振りも加えてのコミュニケーション。
本校生は事前に学習した中国語を使い、苦戦しながらも自己紹介と自分の好きなものについて話しました。稲江高級護理家事職業学校には日本語を学んでいる生徒が多く在籍しており、流暢な日本語を使い対話しました。
時間の経過とともに教室全体に「言葉の壁」を「伝えたい気持ち」が越えていく光景が広がりました。
□お互いの日常生活は?
グループトークでは、事前に準備した資料を見せ合いながら、お互いの「日常」について紹介し合いました。
台湾の食文化: 画面越しに紹介されるタピオカミルクティーや夜市の賑わいに、本校生から「行ってみたい!」「美味しそう!」と歓声が上がりました。
小国町の魅力: 小国町の雪景色の素晴らしさを紹介。台湾の生徒は日本の雪国の暮らしに興味津々の様子で、熱心に耳を傾けてくれました。
□交流を終えて 「世界が近くに感じられた一日」
約2時間にわたる交流の最後に画面一杯に広がる笑顔で、お互いに「謝謝!」「また会いましょう!」と名残惜しそうに手を振り合い、プログラムは終了しました。
参加した生徒の感想
「中国語だけで話すのは難しいと思っていたけれど、ジェスチャーや知っている日本語を交えてくれて、楽しく話すことができました。台湾がとても身近に感じられました。」
「自分の中国語が通じたとき、すごく嬉しかった。もっと勉強して、今度は直接会って話してみたいです。」
□結びに
今回の「国際理解研修」は、異文化を知ることだけでなく、自国の文化や価値観を客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。稲江高級護理家事職業学校の皆様、温かい交流をさせていただいたことに改めて感謝いたします。
本校では今後も国際交流活動を通して、広い視野を持ち未来を切り拓く生徒の育成に取り組んでまいります。