小国高校11月の様子
🍁 絆を深める伝統の味!3学年「芋煮会」を実施
本校では毎年恒例の行事として「芋煮会」を実施しています。11月10日(月)、3学年の生徒たちが秋の深まりを感じる中で郷土の味を楽しみました。
秋雨で冷え込む中、防寒対策を取りながらピロティ脇で実施しました。慣れた手つきで大きな鍋をいくつも準備し、火起こしや食材のカットといった作業を効率よく進めていました。火起こしに苦戦するグループもありましたが、学年団の先生やクラスの仲間と知恵を出し合い、協力し合う姿が見られました。
芋煮のメイン食材である里芋や牛肉、こんにゃく、白菜やネギといった旬の野菜が次々と大きな鍋に投入され、湯気とともに芳醇な醤油の香りが立ち込めると、生徒たちに期待と笑顔が溢れました。野外での共同作業を通じて、教室では気づくことができない互いの意外な一面やチームワークの大切さを再認識する機会にもなりました。
完成した熱々の芋煮を囲んでの食事は、まさに格別でした。秋の澄んだ空気の下で味わう地元山形の味は、心も体も温めてくれます。「美味しい!」「やっぱり野外で食べると違うね。」などの声が上がり、何度もおかわりをして秋の味覚を堪能しました。受験期間真っ只中の3年生からは「みんなで笑って過ごせて、受験の疲れが癒された。」「よいリフレッシュになった。」という感想も聞かれました。
芋煮会は、小国高校の伝統行事の一つであり、仲間との絆を深め、高校生活の素晴らしい思い出を作る大切な機会となっています。なお、他学年も別日に芋煮会を実施し、全校生徒が小国高校ならではの行事を楽しみ、全校を挙げて親睦を深めました。
🤝 1学年 中条高校との交流会を開催!
11月14日(金)、新潟県立中条高校と本校による交流会を中条高校にて実施しました。本交流会は、単なる親睦を深めるだけでなく、将来社会で必要とされる対話力、行動力、思考力を実践的に養うことを主な目的として企画されました。
🥘 共同作業で深まる対話力と行動力
交流会は山形の伝統的な食文化である「芋煮づくり」から始まりました。10:00に小国高校を出発し中条高校に到着し、挨拶を交わした後すぐに調理に取り掛かりました。
総勢70人分の食材が準備され、中条高校の生徒5人に対し、小国高校の生徒2人が加わる計7名の班構成で調理しました。生徒は役割分担、レシピの確認、調理の手順について、積極的に意見を交換する姿が見られました。共同作業を通じて、相手の意見を尊重しながら物事を進める対話力と、自ら考え行動に移す行動力が大きく育まれたことでしょう。
また、生徒各自が持参したおにぎりを食べ、「おいしい。」との声が各所で上がるなど米どころ新潟と山形を象徴する一場面も見られました。
🏈 チームスポーツで養う思考力と連携
芋煮を食べた後、「フラットフットボール」を楽しみました。接触プレーが少ないフラットフットボールは、戦略とチームワークが鍵となるスポーツです。即席のチームの中で、どうすれば勝利に近づけるか、お互いの長所をどう活かすかを真剣に考え、プレーに移しました。刻一刻と変化する状況に対応し、最善の策を見つけ出す思考力が鍛えられました。また、スポーツを通じた身体的な交流は、午前中の調理で築いた友好関係をさらに深め、学校の垣根を越えて連携力を高める貴重な機会となりました。
本交流会は、単に楽しい一日を過ごすだけでなく、校内の授業だけでは得難い力を身につけるための絶好の機会となりました。今回の学びと経験を糧に、今後の学校生活をより充実させていくことを期待しています。最後に、中条高校と再び交流できることを楽しみにしています。終日歓迎していただき大変ありがとうございました。
✈️ 2学年 台湾研修旅行レポート
11月10日(月)から11月14日(金)までの4泊5日間にわたり、台湾への研修旅行を実施しました 。生徒20名・引率教員4名が参加しました。今回の研修旅行では、全生徒が全ての研修を安全に実施することができました 。
今回の研修旅行は異文化理解を深め、国際的な視野を広げることを目的として、台湾の歴史、文化、教育、科学に触れる多様なプログラムが組み込まれました。
1日目:台湾到着(11月10日)
学校を出発し、貸切バスで仙台空港へ向かいました 。スターラックス航空JX863便にて台湾へ出発し、桃園空港に到着しました 。到着後は現地ガイドと合流し、専用車でホテル「同一大飯店」へ移動。現地事情の説明を受け、両替を行いました 。ホテル到着後、コンビニでの買い物時間を設け、初日を終えました 。
2日目:科学・文化体験と景勝地散策(11月11日)
午前中は国立台湾科学教育館を訪問しました 。科学教育のために建てられた施設で、常設展のテーマには生命科学、自然科学、物理化学、数学、地球科学などがあります 。「見て、触って、参加して、探究心の扉を開き、科学の謎を学ぼう。」という科学館のテーマのもと、機械の模型を動かしたり、高さ20メートルの場所での空中自転車体験をしたりしながら熱心に学びました 。
午後は台北郊外の十分と九份へ移動しました 。九份では山の傾斜に沿って土産物店やレストランが並ぶ九份老街を散策しました 。台風の影響を受け雨天となりましたが 、カッパを着用するなど安全に十分配慮しながら、ノスタルジ燈ックな雰囲気を感じながら歴史を学び、ショッピングやローカルフードを楽しみました 。十分では、幻想的な天燈上げを体験しました 。天燈には願い事に合わせて最大4色まで色を付けることができ、赤(健康運、安全祈願)、黄(金運)、青(仕事運)、紫(学業運、合格祈願)、桜色/ピンク(幸福運、恋愛運、結婚運)、緑(全てが上手くいく)などの願いを込めることができます。今回は雨天でも文字が消えないように、墨汁で願いを書き入れ空に放ちました。
3日目:学校間交流と歴史探訪(11月12日)
午前中は台北市私立稲江高級護理家事職業学校を訪問し、学校間交流を行いました 。1939年創立で、家政・美容・保育・日本語・英語・調理を専門的に学べるコースがあります 。台湾と日本の高校生の流行や生活の違いなどについてコミュニケーションを取り合いながら、相互理解を深めました 。
午後は国立故宮博物院へ移動しました 。明・清王朝の皇帝の宮殿「紫禁城」であり 、世界最大級の宮殿建築で世界遺産にも登録されています 。約180万点以上の文物(書画、陶磁器、青銅器など)が収蔵されており 、レシーバーを通じて現地ガイドの説明を聞き、その後自由見学を行いました 。故宮博物院訪問後には忠烈祠も訪れ、一糸乱れぬ衛兵交代式を見学しました。
4日目:B&Sプログラム〔班別自主研修〕(11月13日)
終日、地元大学生とチームを組む「B&Sプログラム」が実施されました 。4班に分かれ、各班に大学生2名が加わり、MRT(地下鉄)一日券を使って台北市内を巡りました 。現地大学生との対話を通じて、生きた台湾の社会や文化に触れ、コミュニケーション能力や情報収集能力を養う貴重な体験となりました。
5日目:帰国(11月14日)
ホテルで朝食を済ませた後 、バスで桃園空港へ移動し、搭乗手続き、出国審査を経て、スターラックス航空JX862便にて仙台空港へ向かいました 。機内食の昼食を挟み 、帰国後はバスで学校へ戻りました 。
今回の台湾研修旅行は、4泊5日の全日程を通して、全員が全ての研修を実施することができました。特に、台風の影響を受けながらも安全に配慮して活動した九份での体験や、地元大学生と協力して市内を巡ったB&Sプログラムは、生徒たちにとって忘れられない経験となりました。事前に十分な準備を行った学校間交流では、異文化の中で臆することなく積極的にコミュニケーションを図る生徒たちの姿が見られ、大きな成長を感じさせました。また、国立故宮博物院で歴史的価値のある膨大な文物に触れたり、国立台湾科学教育館で科学の楽しさを体感したりしたことは、知的好奇心を大きく刺激したことでしょう。
引率教員、添乗員と現地ガイドが緊密に連携し、体調管理や安全確保に最大限の配慮をした結果、大きな問題なく全行程を終えることができました。研修を通じて、国際的な視野、集団行動における協調性、未知の状況に対応する自律性を大きく育みました。台湾で得た貴重な学びと経験を、これからの学校生活、将来の進路選択に活かしていくことを期待しています。